Zencart v1.5.8 日本語版

22. 11. 07
最終更新日:28 11月 2023

"Zen cart v1.5.8" は、2022年10月16日にリリースされた最新版 Zencart です。

※ 2023年3月18日、PHP8.2 への対応を強化してバージョンアップ。弊社では4月28日より v1.5.8a(日本語版)として公開しております。

セキュリティの強化と共に、さらに使いやすくなりました。
何より重要なことが、PHP8 に対応しており(v1.5.8a 日本語版では PHP8.1.6までの動作確認はできております)、PCI DSSセキュリティ基準にも準拠したきわめて高性能かつ、安全なシステムになっていることです。

※ 同バージョンより言語ファイルにおいて、言語定義のフォーマットが一新されるとともに、管理画面よりプラグインインストールが可能になっております。(プラグイン側の対応が必要)

Zencartは v1.5.8 へのバージョンアップにより、正式に PHP 8 への対応が行われました。1.5.6からデフォルトになった レスポンシブテンプレート”responsive_classic”に対して、より Web Content Accessibility Guidelines (ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン、 略称:WCAG) に準拠するよう内部的な変更が加わっています。

こうした優れたテンプレートをベースにすることで、自身のショップ上にW3C(World Wide Web Consortium)が公開した WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)を可能な限り準拠している事を宣言する、「ウェブ・アクセシビリティ・ステートメント」を掲載することも容易になるでしょう。Accessibility Statement

  • PHP 8 を正式にサポートしています。PHP7.3から PHP8.1で動作します。(最低でもPHP 7.4以上, v1.5.8a では、PHP8.1.6までの動作確認はできております)
    (注意: PHP バージョン 7.3 は、今年(2022年)12月6日にサポートが終了します... セキュリティの上でもパフォーマンスの上でも、十分な能力を得るには、最低でも PHP 7.4 を利用してください。)
  • MySQL 5.7.8以上、もしくは MariaDB 10.2.7
  • Apache 2.2 - 2.4
  • Apache 構成では、AllowOverride を All または少なくとも Limit Indexes Options に設定する必要があります。 (これがないと、.htaccess ルールが失敗し、500 サーバーエラーが発生します。)
  • PHP 設定では OpenSSL で CURL が利用できるようにしてください。
  • サーバーの CURL と OpenSSL については、最新の TLS が利用できるように設定してください。
    (現在、PHPバージョンが最新の場合にサポートする最新の推奨バージョンはTLS 1.3です)
  • Nginx 対応ですが、 IIS には未対応です。(ZenCart は Nginx 上で正常に動作します。ただし、デフォルトの Zen Cartには、悪意のあるスプーフィングやその他の悪用に対するセキュリティ保護の実装をサポートする多数の Apache .htaccess ルールが含まれていますが、Nginxを実行している場合、これらの保護が提供されないため、自分で行う設定を行う必要があります。)

Zen cart v1.5.8(日本語版)は、1.3.8a、1.3.9hの日本語版を独自公開した ビッグマウスが、今回も同様にお客様のニーズに応える形で、独自の日本語化と共に、日本の商習慣にあわせた各種のローカライズを追加したものです。

日本国内での販売にあわせた、振り仮名の追加やヤマト運輸、佐川急便の料金表に対応した配送モジュールを標準で装備するなど、これまでのノウハウを詰め込みました。

また、v1.5.6 からのバージョンアップによる更なる追加機能として、管理画面の操作性をアップする様々な試みが実装されています・・

 

 

 

 

 

新しい Zen Cart v1.5.8a(日本語版)をダウンロード

 

 Zen Cart v1.5.8a(日本語版)デモサイト

 

 

以前のバージョン、1.3.9h や 1.5.1 と比較した場合の主な違い

◆PHPの対応バージョンが正式に8系となり、MySQLのバージョンも 5.7 に対応している。

この点で、1.5.1については元々PHP5.3.x + MySQL4.1x用のリリースですが、zen-cart.jp より配布されている日本語版については、別途修正を行いPHP7までは対応されています。
MySQL5.7への対応については、v1.5.5からとなります。
PHP バージョン 7.3 は、今年(2022年)12月6日にサポートが終了します... セキュリティの上でもパフォーマンスの上でも、十分な能力を得るには、最低でも PHP 7.4 を利用してください。

◆副管理者への権限制御機能

1.5系からは、管理画面で操作できる管理者に対して「管理者レベル」を指定できるようになっており、「注文管理者」「商品管理者」のように、アクセス可能な機能に制限をつけたグループを作成し、管理者は所属するグループに指定された管理メニューにしかアクセスできない仕組みになっている。

◆セキュリティ基準について

管理者パスワードの有効期限や文字制限、管理画面へのセッションタイムアウト時間設定など、多くの場所において、PCI-DSS準拠のセキュリティレベルを保つための仕組みが組込まれ、セキュリティは常に高い状態で保たれるよう補助されています。(設定でオフにすること自体は可能)

不審な管理画面操作に対する警告メールの自動送信と、操作ログデータの出力機能もついており、定期的な診断が容易になっています。

◆管理画面の操作性・能力改善

管理画面自体もレスポンシブデザインとなり、タブレット等のモバイル端末を使って管理画面を操作することが楽になっています。

また、管理画面内にセールスレポート機能が標準搭載され、日次、月次、年次での売上状況をグラフで比較、確認できるようになっています。

クーポン券に関しては、数多くの操作機能が追加され、さらに使いやすさが向上。

 

なぜ、ビッグマウスは 最新のPHPバージョンに対応した新しいZencartを推奨する?

いまだに多くの Zencart ユーザー様が、古いサーバー環境のまま運営を続けていらっしゃいますが、古いバージョンのPHPのサポートが終了しているという事がもっとも大きな要因です。
実際、多くのレンタルサーバー会社が提供するサービスにおいて、PHPのバージョンで8系が選択可能になっていますし、7.3については今年(2022年)の12月でサポート終了となります。

弊社のお客様を含めた、多くの Zencart ユーザー様は、大変長く Zencart を使ってサイト運営を行っておられます。当然サーバー環境はもちろん、サーバープログラムのバージョンも新しくなり、古い環境のままでの利用は損なだけではなく、現在の安全基準に照らすと、不十分な状況になっています。一般的に、PHP7にすると、PHP5と比較して約2倍のスピードが出るといわれていますが、JITを実装されたPHP8においては、さらにパフォーマンスが向上し実行スピードがアップしています。近年増加するカード詐欺や個人情報流出のリスクに対して、PCIセキュリティ基準はかなり厳しくなっています。(10年前の車の燃費や安全性能を現在の車と比べると格段の進歩がありますが、コンピューター業界の進歩のスピードはそれをはるかに上回る勢いで進んでいます)

ただし、新しくすることで発生する問題もあります。それだけの革新的な進歩を行おうとすれば、旧バージョンとの互換性が失われてしまう点です。(ある程度古い環境への対応を切り捨てざるを得ない)

弊社(ビックマウス)においては、最新の環境でのサイト運営を希望するクライアント様に十分なサービスを提供する方法として、PHP7に対応した新しいZencart v1.5.6 以上をベースとしてサービスを提供することにいたしました。

この決定により、これまでの v1.3.8a をベースにしている Zencart サイトに対しては、通常の方法でのバージョンアップは出来なくなりますが、なにとぞご理解ください。

 

なぜ、ビッグマウスは 他の言語のように「ランゲージパック」で提供しないのか?

姓・名の順序が英語などとは異なることはもちろんですが、敬語としての『様』をつけたり、「ふりがな」が必要になるなどの日本語独特のカスタマイズが必要になる事などから、単に表示内容を日本語にするだけでは使いやすいシステムにならないと判断し、単なる「日本語対応」ではなく「日本国内利用対応」のためのカスタマイズを行ったバージョンを準備することにいたしました。

あわせて、佐川急便・ヤマト運輸に対応した配送モジュールもデフォルト準備しており、すぐに日本国内向けに利用可能となっております。

こうしたコアな部分への修正やテンプレートへの調整、必要不可欠なモジュールの追加などを行っていることで「インストールしてすぐに日本で利用できる」状態のプログラムとして配布しております。