osCommerce(オーエスコマース)

多言語・多通貨対応オープンソースECの草分け

osCommerce はオープンソースで開発された本格的多言語・多通貨対応のECサイト構築システムの草分け的存在であり、世界中で最も多く利用されたe-コマースシステムです。

OsCommerce は、オンラインのネットショップ構築のためのソフトウェアプログラムです。 名前の由来は文字通りに "Open Source Commerce" から来ており、PHPとMySQLで動作する、オープンソースによるECサイトシステムの草分け的な存在です。

GNU General Public License という無料のライセンス形式で利用可能なフリーソフトウェアです。

2000年頃に "The Exchange Project" という名称でスタートし、現在の最新バージョンは ver. 2.3.4 になっています。(2018年10月時点)

 osCommerce プログラムダウンロード

これまでに30万以上のオンラインショップが osCommerce で作られており、こうして長く愛用されることにより「古いが信頼できる」事を証明してきたシステムです。無論、いまでも十分に利用できる”シンプル”なシステムでもあります。

最近では、Zencart などのより使いやすい高機能なシステムへの派生により、とくに日本国内では活発なコミュニティ活動は行われなくなっています。残念ながら日本語版としての開発は2012年に ver. 2.2 をベースにした 2.2 MS1 が最新となっています。

また、様々な亜種と呼ばれている独自仕様の osCommerce も登場しましたが、現在は 2003年に枝分かれして独自に開発がすすんだ Zencart が主流となっていることもあり、これから新たにネットショップを・・とお考えの方にはお勧めしておりません。

現在も osCommerce を継続して利用しているショップもありますが、サーバー環境を含むインターネット環境が変化するにつれてより新しいシステムへの乗り換えが多いようです。

とはいえ、osCommerce のオフィシャルサイトにおいては、日本語に対応するための言語ファイルを配布していますし、一部のレンタルサーバーサービスなどでは今でもサーバーコントロールパネルからインストールできるアプリケーションとして選択できるようです。

 v2.3.4用日本語言語パックダウンロード

<良い点>

・古いものの、その分シンプルであり導入も楽です。長く利用された実績が信頼されるシステムであることを証明しています。

・多くの追加機能(プラグイン)が利用可能であり、希望にあわせたECサイトのカスタマイズが出来ます。

・大きなサポートのコミュニティがあります。

<気になる点>

・現在多くのECシステム選択肢がある中、古いシステムである。

・あまり大規模なショップには向かない部分がある。

・本当にカスタマイズが必要な場合には、専門的な知識が必要。

単純に表示する文字を日本語に変更するだけの日本語言語ファイルは、最新バージョン用のものが配布されていますが、日本での利用にあわせた調整を行った"日本語版"として配布されているものに関して言えば、基本的に10年以上前にほとんど開発が止まっており、正式な日本のコミュニティで配布されているものが無いため、自分でバージョンアップするのは難しく・・・現在も古いバージョンのままで利用しているショップについては、セキュリティ面での対応など不十分なまま放置されているケースも多いため、運営側には注意が必要です。

※ せっかく登録した商品情報や、顧客・売上情報などをログインパスワードなども含めて新システムに移設したい場合には、Zencart 系システムへの移設がスムーズです。

弊社ビッグマウスでは、osCommerce による新規のECサイト構築については積極的ではありませんが、クレジットカード決済等の各種決済サービス用のモジュールや、その他の拡張機能のモジュール配布には対応させていただいております。

osCommerce は、バージョンにより利用されている文字コードも異なります。詳細についてはお問い合わせください。